2013年7月15日月曜日

3つのちょっと変わった3Dプリンターたち

久しぶりに3Dプリンターの紹介記事です。ただし、今回はちょっと変わったプリンターを紹介してみます。

1. 石膏を造形するPwdr 

Pwdr web

Pwdr Webサイト

 レーザーカットされたアクリル板を組み合わせて作られたオープンソースの美しい3Dプリンターです。業務用のZPrinterの用に、石膏粉末を使って造形します。バインダーを印刷して石膏を固め、1層ごとに造形していく仕組みです。



 

面白いのは、ヒューレットパッカード製のインクジェットカートリッジを使ってバインダーを塗布すると言う仕組みです。バインダーはアルコールと水の混合物とのことですので、染料を加えてCMYKの4色にすればZPrinterのようにフルカラー印刷ができそうですね。ただし、残念ながら作者はカラー化する予定は無いようです(レーザーを使用したSLS化には興味がある様子)。

FDM方式以外の非RepRapな3Dプリンターは貴重ですので、今後も発展していってほしいですね。

ちなみに、粉末を使う3Dプリンターとしては、ロストワックス用の雄型を造形するためのSLS機もオープンソースで存在しています。

(ref.)

Pwdr - Open source powder-based rapid prototyping machine

2. 南アフリカのためのRepRap、 Morgan

RepRap Morgan Web

Morganの公式Webサイト

 数あるRepRap機のなかの1つですが、ちょっと毛色が変わっています。見た目からして、特徴的なアーム式のエクストルーダーの位置制御、ベニアや塩化ビニルパイプ製のフレームなど他のプリンターとはかなり異なるデザインです。

Morganは南アフリカで教育用として開発された3Dプリンターです。そのため、可能な限りビタミンと呼ぶ市販部品の使用を減らし、途上国でも入手が容易な材料で制作できるようにデザインされているのです。

所変わればニーズも異なり、ニーズが異なれば求められるデザインも変わりますが、Morganの様なデザインが生まれてくるRepRapの多様性はオープンソースならではのメリットだと感じます。

(Ref.)

RepRAP Morgan - A journey towards personal Rapid Prototyping

3. 旋盤型のAdditive Lathe

The Additive Lathe from Yoav Sterman on Vimeo.

通常の3Dプリンターは減算式の加工機械でいうとフライス盤に相当する仕組みを持っています。では、フライス盤と並ぶ代表的な加工機械である旋盤に相当する3Dプリンターは無いのでしょうか。

と思って調べて見ると、実際に作っている人が居ました! MITの有名な授業、How to make (almost) anythingの学生プロジェクトです。実験的なプロジェクトのため、Processingを使ってバネを出力する機能しか持ちませんが、たしかに旋盤型です。

Additive Latheは通常の旋盤のように横型デザインのため、プリントベッドとしてパイプを使っています。この方式だと中心がどうしても穴空きになってしまうので、汎用性は今ひとつな印象。3Dプリンターならば縦旋盤型のデザインの方が平面のビルドプラットフォームを使えますし、既存のソフトウェアも利用できそうです。

旋盤方式は高い真円度が期待できるというメリットがあります。ただし、デルタ式の3Dプリンターが既にありますので、今後実用化されるかはちょっと微妙かもしれません。

(Ref.)

Additive Lathe - MIT How to Make

0 件のコメント:

コメントを投稿