2013年6月23日日曜日

StratasysとMakerbotの合併について

合併と言っても実質的にMakerbotがStratasysに買収され、その子会社となった訳ですが、これによって似たり寄ったりのRepRap系3Dプリンターの中でMakerbotが技術的にも大きなリードを得るのではないかと期待されます。ユーザーとしては間違いなくメリットの大きな展開でしょう。

同じようなM&AはStratasysとならぶ大手の3D SystemsがCube等で行っていますが、StratasysとMakerbotの合併はさらに大きな効果があるように思えます。StratasysはRepRapのモデルであるFDM方式の3Dプリンターの開発元です。類似の方式ながら、ストラタシスのFDMはより高い寸法精度や幅広い素材への対応を実現しており、こうした技術の一部がMakerbot製品に導入されるのではないかと期待しています。

また、Makerbotは工業製品としての品質は必ずしも高いとは言えませんでしたが、こちらについてもStratasysからの支援があると期待したいところです。

一方で心配事が無い訳ではありません。両者はEco-systemの統合を強調していますが、これはフィラメントの供給からサポート、ThingiverseのようなWebサービスを含みます。フィラメントが高品質化する代わりに高価格化するのではないか、将来のモデルで一般のフィラメントが使用できなくなるのではないか(既に3D SystemのCubeは専用フィラメントが必要です)、Makerbot製品の日本での販路が制限されるのではないか、といった懸念も頭をよぎります。

またMakerbotが技術的に大きなアドバンテージを得れば、他のRepRap系メーカーは厳しい立場に立たされるでしょう。RepRap系プリンターの多様性が喪失するのではないかという心配の声も聞かれます。

とはいえ、まだ数日前に合併契約にサインされたばかりで、記者会見でも今後の計画は完全には固まっていない様子です。期待と少しの不安をもって今後の動きを見守っていこうと思います。

<Via.>

Makerbot Blog

2 件のコメント:

  1. RepRap系で特許を理由にプリンター内の温度制御に手を出せず頭を抱えているメーカーは多いかもしれません。フィラメント収納部の湿度管理とかも。日本でもストラタや3Dsysが持たない特許を保持したメーカーがRepRapに手を出したら面白いだろうなあ。

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  2. ドイツのKühling&Kühlingが躊躇無く70℃恒温チャンバーを実装していますが、あれはどうなんでしょうね。
    光造形は日本企業も何社かあるようなので、いっそForm1対抗機を出してくれる会社があると楽しいのですが(笑

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