2012年10月23日火曜日

3Dプリンターを買おう!(3) 3Dプリンターを選ぼう(前編)

この連載で一番書きたかった記事がこれです。買い物って、選んでる時が一番楽しいですよね?

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さて、3Dプリンターを選ぶ基準は何でしょうか。おそらく一番重要なのは積層の解像度です。この解像度によって印刷物の出来上がりが決まるからです。ほぼ全ての3Dプリンターは1)テーブルに印刷物の断面をコンマ数mmの厚さで印刷する。2)印刷した断面の上に次の断面を印刷する。という工程を繰り返して造形します。したがって、1層が薄ければ薄いほど、高精細な造形ができることになります。

次に重要なのは印刷に使用する素材です。ほぼ全ての3Dプリンターがプラスチックを使用しますが、一口にプラスチックと言っても種類によって性質が異なるため、同じと思ってはいけません。強度や耐熱性等が異なるので、注意する必要があります。

他の要素としては印刷できる大きさ、製品の価格、接続できるパソコンの種類、付属するソフト(3Dモデルデータから印刷用データを生成するソフト)の使いやすさなどがポイントでしょう。なお、今回調べた製品はいずれも海外製品ですが、電源については特に変圧器等は用意しなくとも大丈夫なようです(ただしコンセント形状まではチェックできませんでしたのでご注意)

Makerbot Replicator2

Rep2

発表されたばかりの最新機種で、0.1mmの解像度と大容量の印刷サイズを誇ります(28.5 x 15.3 x 15.5 cmの印刷サイズは今回紹介する機種の中で最大です)販売価格は$2,199(1ドル80円として約18万円弱)と結構いい金額ですが、3Dプリンター選びの本命と言ってよい機種です。

しかし、一つだけ気になるのは使用する素材が一般的なABSではなくPLAというプラスチックである事です。ABSがエンジニアリングプラスチックと呼ばれるほど強度に優れ、カラーバリエーションも豊富なのに比べるとPLAは衝撃に弱く、ものにもよりますが60〜65度の温度で柔らかくなってしまうなど見劣りします。ただし、PLAは植物由来のため自然分解される、ABSとことなり印刷したときにゆがみなどの問題が生じにくい、といった利点があるようです。0.1mmの高解像度もPLAのおかげと思われます。

ソフトウェアはMakerWareという印刷データ生成ソフトを使用します。スクショを見る限り使いやすそうなUIですね。Windows, MacOSX, Linuxに対応しています。

UP! Plus

Up3DPrinter

MicroFactoryによる3Dプリンターで、2010年ごろ登場したモデルのようです。結構な古参ですね。$1,499の低価格と0.15mmの高解像度が魅力です。使用する素材はABS樹脂またはPLA樹脂。公式サイトでは印刷したパーツを金属ネジで留めたサンプルなどを紹介してABSの強度をアピールしているのが印象的です。印刷サイズは 14.0cm×14.0cm×13.5cmで小さめです。

海外のサイトなどでよく写真に写っているのを見ますので、MakerbotのReplicatorとともに普及している機種と思われます。ソフトウェアはUP! Softwareで、WindowsとMacに対応。

なお、UP! miniという姉妹製品が$899の低価格で発売されていますが、解像度0.2mm、印刷サイズ12.0cm×12.0cm×12.0cmとややスペックが劣ります。

RepRap Mendel

Reprap mendel

ちょっと番外編ですが、RepRap Mendelを紹介します。RepRapの特徴は2つ。オープンソース・ハードウェアであること、自身のパーツを印刷して作る自己複製能力がある事です。オープンソース・ハードウェアというと聞き慣れないですが、オープンソースのソフトと同様に、改変内容をオープンソースとして公開する事を条件に設計を自由に利用できるハードウェアのことです。

ただし、ダウンロードすればよいソフトと違ってRepRapはパーツを買うなり、作るなりして自作してやらねばなりません。

ここでおもしろいのが2番目の特徴です。RepRapの部品のうち、プラスチック部分はRepRapが自分で印刷できます。もし知り合いにRepRapを持っている人がいれば(なかなかいないと思いますが…)自分の部品を作ってくれるようにお願いできるのです。

性能的には印刷サイズが20.0cm×20.0cm×14.0cmと大きい物の、解像度は0.3mmとなっています。素材はABS、PLAのほかHDPE(高密度ポリエチレン)に対応とのこと(続く)

photo credit: x-ray delta onejabellaPete Prodoehl via photopin cc

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